六甲ミーツ・ナントカ
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020に参加して…行ってきました。
体力の衰えを感じてしまうお年頃。神戸大学まわりのヤベー坂を登れる気がしなかったのでドーピング(バス乗車)しました。
六甲ケーブル下です。
味のある良い駅。
トイレが結構綺麗で広めだったのでナイストイレでした。
さて、駅に着いたしケーブルカーに乗…らないで車する若者たちを横目に坂道を登ります。
蛇腹状になった道を登っていくのですが、怒涛の有料老人ホーム群が姿を現します。建物ごとに恐らく料金もかなり違いそうな様子で老人同士のマウントの取り合いとかがないのか心配になったりしますがそもそも有料老人ホームって自由に外に出れるのかな?
老人坂を登りきった先に登山口があります。
登山口から10段くらい階段登った景色が既に良い。
ちょくちょく案内板が立っているので迷うことはなさそうです。すれ違うハイカーもわりといます。
土橋阪急六甲???と思って調べたら六甲ケーブル下駅は昔(1973年まで)は土橋駅だったとか。
今回は油コブシ経由でケーブル六甲山上駅を目指します。
油コブシなる山の名前の由来は、むかしむかし灘の菜種油売りが六甲山を越えて有馬や丹波へ向かう途中、険しい道のためよく油を溢したことがなまって油コブシになったんだとか。真偽のほどはわかりませんが昔からある山道ということですね。
なんか開けた場所だなあと思ったもののスルーしてから油コブシ山頂(625.5m)と気付いた写真。
着きました。(737.5m)
休憩しながらでだいたい70分程度かな。
六甲山上駅に隣接した天覧台(1981年に神戸ポートアイランド博覧会の際に昭和天皇がお立ち寄りになられたことからこのような名前になったとのこと)
からの景色です。謎のキジ?が邪魔と周りの人々が言ってました
今回の目的はヴォーリズ六甲山荘と風の教会なので、まずはヴォーリズ六甲山荘に向かいます。徒歩で。
徒歩ルートも六甲ミーツ・アート期間中はマップ付きで案内があるので道が不安なら会期中の方が良いかもしれません。
神戸ゴルフ倶楽部のクラブハウスが見えてきました。
日本ゴルフ発祥の地とも言われる神戸ゴルフ倶楽部ですが、こちらのクラブハウスもヴォーリズ設計の建築。内部は会員もしくはイベント等でしか見ることができないのですが、インターネットで見た感じ当時の面影をバリバリ残した趣深い内装になっているようです。
神戸ゴルフ倶楽部を抜けて15分弱歩くと着きました。ヴォーリズ六甲山荘。
もともとは関西学院大学教授であった小寺敬一氏の別荘として、1934年(昭和9年)に建てられた山荘。
子供部屋
客室だったかな?
部屋と部屋の間に洗面所が。
保存状態がとても良く、コーヒーやケーキをいただくこともできるようです。
料理を出す小窓。
謎の生活感が凄かった。
喫茶で出される食事類は台所で作っています。現役。
お風呂は昔ながらの五右衛門風呂ですが、なぜかメリットが置いてある。
使用人部屋。和室ながら6畳と広め。壁の板は広げるとアイロン台になる(!)そうです。
勝手口と土間?もあるのですがものすごい現役感。長靴とか沢山置いてある。
さすがにベッドには横になれませんが、椅子類は座れます。
暖炉と椅子。椅子は微妙に傾斜がついていて座りやすいように設計されているとのこと。
昭和十四年経済年鑑。竣工からそんなに経っていないことを考えると小寺氏のもの?
写真が良くないですが床と壁の境目はゆるいカーブを描いています。これも掃除しやすいような工夫とのこと。
玄関にあるポーチライトはなんとフクロウの模様が。星と月が両側にデザインされていて、とっても今風でかわいい。これも当時のものだそう。
ヴォーリズ六甲山荘をたっぷり満喫して次なる目的地、風の教会へ向かいます。
さきほどの道を引き返してゴルフ場を突っ切ります。
ボールが飛んできて怪我をしないように全面囲われた道。
20分ほど歩いて着きました。風の教会。
こちらは六甲ミーツ・アートの会場の一つなのでケーブル駅からもバスが出ています。公開も会期中のみなので注意。
安藤忠雄の教会三部作の一つ、風の教会。
六甲オリエンタルホテルの庭園内にある結婚式場だったものの、2007年にホテルが廃業(阪神電鉄経営だったが阪神・阪急の経営統合によって近隣の六甲山ホテルと競合するため廃館)、2017年には敷地の施設も取り壊しになりましたが、教会だけが取り壊し対象から外れ残されています。
ホテルがあったと思われる土地。
大規模なアートの展示に使われています。
塀を超えて教会へ。
人気スポットのため、人はかなり多めでした。
木製のオルガンも。
六甲枝垂れとかも見たかったのですが日も傾いてきたので退散。バスまでの待ち時間、六甲スカイヴィラ迎賓館を見学。
休館?になったホテルをまるごとアートにした展示で、部屋ごとにいろんなアーティストさんがそれぞれの世界を表現されてます。
部屋の話するのにアーティストさんの作品載せるのもアレなので写真はないですが、部屋の内装は思いっきりビジネスホテルで、このクソめちゃくちゃ狭い部屋(アパホテルくらい)にどんな人が泊まりにきていたんだろうと気になってしまいました。ビジネスで来るなら三ノ宮とかで良くない?とか思ったり…
本館?の六甲スカイヴィラさんは現役で営業されてます!
そうこうしている間にバスが来たので乗車。
戻ってきました。六甲山上駅。
こちらも1932年竣工で六甲ケーブル下とは異なるものの非常に趣のあるアールデコ調の駅舎。
ライオンのレリーフが壁に。
階段や丸窓から近代建築の風を感じます。
待合室の中にもアート作品。
ちなみに、六甲ケーブル下駅もかつては六甲山上駅のようなアールデコ調の駅舎だったようですが、1938年の阪神大水害で被災し、改築されたのが現在の山小屋チックな建物だそう。
ケーブルカーの時間待ちで天覧台にあるTENRAN CAFEさんでパンケーキをいただきました。美味しかった…
そんな感じで下山。
今回は昼からだったのでやや駆け足でしたが六甲山ホテルやオルゴール博物館なんかも行きたいな〜と思ったのでまた登ろうかなと思いました。。
油コブシルートは速い人なら1時間しないくらいで登れると思うのでハイキングついでにいかがでしょうか。猪に会っても責任は取れませんが………
ではまた~